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2020.6.12 連載 Modern Contemporary Stationery #4「イタリアの職人技を堪能する文具」


デルフォニックス 渋谷のバイヤーがお届けしている連載「モダンコンテンポラリーステーショナリー」。しばらく営業を自粛していた店舗も6月1日より再オープンし、少しずつですが日常を取り戻しているところです。

店舗の営業は始まりましたが、メーカーによる、バイヤー向けの商品の展示会は中止にしているところが多いので、会場のはしごをして「何万歩も歩いた!」なんていう日がなくなり、すこぶる体力が低下しています。

さて、本日紹介するモダンコンテンポラリーステーショナリーを。イタリアのブランド、「INTERNOITALIANO(インテルノ イタリアーノ)」です。イタリアは、過去の特集「イタリア縦断!文房具を探す旅」などでも紹介されているように、デルフォニックスとしても、つながりや影響を受けている国の一つ。

そのイタリアという国からイメージするものの一つに、「職人」の存在があります。過去に取り扱っていたイタリアの万年筆やペンから、「これぞまさに職人技!」という魅力を感じてきたからです。インテルノ イタリアーノは、そのような「イタリアの職人文化」を衰退させないように、デザイナーと職人がタッグを組んでプロダクトを作っているブランドです。

インテルノ イタリアーノの設立は、2012年。日本に上陸したのは2019年のため、まだまだ広くは知られていないかもしれません。アートディレクターは、ジュリオ・イアケッティ。ミラノのインテリアメーカー、ダネーゼのアートディレクターも務めた人物です。

はじめに目にとまったのは「STRA」という虫眼鏡だったのですが、筆記具も展開していて、こちらのペンが「NERI S」。アイテムとしては芯ホルダーに近く、ネジを回して3.2mmの芯を固定して使用します。芯を出したり、引っ込めたり。そこから、愛着がわいてきます。

この「NERI S」でジュリオ・イアケッティとタッグを組んだメーカーが、イタリアのパラフェルナリアだということを聞いて驚きました。パルフェルナリアといえば、過去に店舗でも取り扱いをしていた、「REVOLUTION」という珍しい構造のペンを作っていたメーカーです。

「NERI S」は、ノックひとつで芯を出せるような便利なペンではありません。デスクで一人、芯の出し加減をじっくりと調整しながら、構造を見て楽しむ。いわゆるデザイン文具ではない、イタリアの職人文化と技術を堪能する文具の楽しみです。DELFONICS WEB SHOPでは一部商品のみの取り扱いとなりますが、デルフォニックス渋谷の店舗では広くラインナップをそろえています。ぜひ一度、実物を見にお越しください。

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