2022 Summer
”BLUE”

DELFONICSにとって特別なロルバーン、Rollbahn Cap-Martinが誕生しました。
Cap-Martin(カップ・マルタン)とは、地中海を臨む小さな村の名前。その名が付けられたRollbahn Cap-Martinは、隠れ家のような南仏のリゾート地に想いを寄せ、デザインディレクター・佐藤達郎が監修を務めた大人のためのポケット付メモです。「はじめまして」のご挨拶にかわり、季節のコラムをお届けします。

手触りもなじむRollbahn Cap-Martin
表紙の裏は特別仕様のブラウンカラー

一冊の本と地中海への旅

2022年の夏。今回のテーマは、カップ・マルタンにとって特別な色、「ブルー」。このコラムを読むみなさんの夏に、ほんの少し、豊かな色彩を添えられたら。小さな想いを込め、デザインディレクター・佐藤にカップ・マルタンの始まりを聞きました。地中海の青い海と、澄み渡る空を彷彿させる「ブルー」へのこだわり。そこには、一冊の本との出会いがあったようです。

― 本屋で偶然手に取った、一冊の本。コートダジュールの小さなホテルやそのインテリアを収載したものだったが、とあるホテルから眺めた青い海の景色の写真に、ふと目を奪われた。かれこれ30年近くも前のこと、DELFONICSをスタートしてまもないころだったと思う。

いつか行ってみたいなぁと思いつつ、数年後、プライベートで訪れることになるのだけれど。イタリア、ミラノからローカル列車に乗り込み、ジェノヴァ経由で地中海の車窓を楽しみながらニースに入り、車に乗り換え丘の中腹へ。家々の窓辺には、どこも色鮮やかな花が飾られていて。陽光もまぶしい空気感に侵された時点で、地中海にやられてしまっていたんだよね(佐藤)

デザインディレクター・佐藤達郎
書籍『コート ダジュールのプティホテル』

特別な色「ブルー」

一冊の本との出会いと地中海への旅から、体と心になじみはじめた「ブルー」。佐藤のアトリエ宅の壁のタイル。つい集めてしまう万年筆やボールペン。あらゆる場所で存在感を放つ、さまざまなブルー。Rollbahn Cap-Martinにも、空に連なる抜けの良い青や、深い海を感じさせるダークブルーなどが採用されています。

アトリエ宅の青い壁面
つい集めてしまう色あざやかなブルーのペンたち
4色展開のRollbahn Cap-Martin

その後、イタリアや南仏への幾度にもわたる旅路から、さまざまな出会いとストーリーが生まれていくのですが、続きのお話はまたいつか。最後に、佐藤が掲げデルフォニックスのチームが目指している、青にまつわる1つの夢をお伝えして結びとしましょう。

― シャトー・エザからの地中海を、いつかみんなで一緒に見に行こう。(佐藤)

シャトー・エザとは、佐藤が書籍で目にしたホテルの名前です。目まぐるしく、厳しくも変わり続ける世の中で、こんな憧れや夢に満ちた心やすらぐ世界が続くように。デルフォニックスに共感していただけるみなさんとともに、地中海の凪のような穏やかさを感じながら。

次回のコラムは秋頃の予定です。みなさんからの季節の便りもお待ちしています。
2022年の夏を一緒に楽しみましょう。

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