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イタリア縦断!文房具を探す旅

およそ2週間にわたってイタリアを北から南へ縦断し、
日本にはない、文房具を探しに行ってきました。
NHK総合番組「世界はほしいモノにあふれてる」でも、
この旅の一部が放送されましたが、
そこではお届けできなかった数々の出会いは、
デルフォニックス代表/デザインディレクターの佐藤達郎による
ウェブサイト「Voyageur 地中海の文具島」に記録しています。
WEB SHOPでは、再編集した旅の記録をお届けしつつ、
ほんの一部ですが、買い付けた希少な文具を販売します。

Day 1 ミラノ着。そしてフィレンツェへ

文房具買い付けイタリア縦断2週間。フィレンツェのある革職人の工房へ。日本人の感性で日本で生活しているとこんな部屋には絶対にならないんだよなあ、と思わせられるような空間に出くわすことがある。ここで静かに流れていたキース・ジャレット×チャーリー・ヘイデンのアルバム『ラストダンス』がこの空間にみごとにマッチしていて、居心地の良さを倍増させていた。

地中海の文具島「フィレンツェのある革職人の工房へ」

Day 6 服の数と同様の万年筆を

「女性は服の数と同様の万年筆を持っていなければならない」と豪語する女性がいる。レジーナ・スクレケル女史、イタリア人ならだれでも知っているドレスデザイナーだ。「今では多くを人にあげてしまってここにあるくらいしかないの」という万年筆は、それでもイタリアの万年筆業界では最も創業の古いモンテグラッパを中心に、鮮やかなレジンタイプが並ぶ。右がレジーナ氏の万年筆、左が日本から持参したコレクションの一部。

地中海の文具島「圧倒的なマダム感!」

Day 8 ロベルトさんの文房具

ロベルトさんとは5年ぶりの再会。本人は趣味でビンテージ文具を集めていると言うけれど、明らかに趣味の範疇を超えている。初めて行った時は地下の照明が故障していて、炭坑作業員がかぶるようなライト付きのヘルメットをかぶって地下室に潜ったものだ。ヘルメットかぶって文房具の買い付けなんて、後にも先にもその時くらいだろう。

地中海の文具島「本邦初公開‼︎」

Day 9 ローマへ南下、300km

フィレンツェーローマ間約300km。日本でいうと、東京―名古屋ほどの距離に、トスカーナと呼ばれる丘陵地帯が横たわる。好みの問題はあるけれど「せっかくフィレンツェに来たらトスカーナを見ない手はない!」と声を大にして言いたい。できればレンタカーでの移動がベスト。残念ながら今回は日程に余裕がなく、国道A1をまっすぐ南下。

地中海の文具島「フィレンツェーローマ間約300km」

Day 17 グレイトマイスターとの出会い

去年のことだが、イタリアの高級ペンメーカーDELTAが廃業したというニュースが突然入ってきた。にわかには信じられず、スタッフの間にも大きな衝撃が走った。ところがこの旅の準備途上、ひょんなことから情報が飛び込んできた。「もとDELTAのスタッフが新たなブランドを立ち上げたらしい」と。こうなったら飛び込んでいくしかない。

地中海の文具島「グレイトマイスターCiro氏との邂逅」

Final Day もう、お腹いっぱい!

旅も終盤。キリもないのでローマとナポリのアンティーク文具店とペン専門店をいっき載せ。もうお腹いっぱい! ローマでは、パンテオン近くの老舗文具店、Antica Carttecnicaへ。ナポリでは、至宝CASA DELLA PENNAへ。創業1937年。プライベートブランドVIBA 1937あり。オーナーのヴィンツェンツォ氏は今はなきDELTAとの交流が深く、互いを高め合ってきた良き関係。そして旅はとうとうクライマックスに向かうのだ。

地中海の文具島「旅も終盤。」