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バウハウス 創立100周年

1919年にドイツ・ワイマールで設立された美術造形学校、バウハウス。
現在にも息づく、モダンデザインの源流として知られる学校です。
今年は創立から100周年。再び注目を集める今、
バウハウスの流れを汲む、特別なステーショナリーが登場しています。
すでに定番として知られる名作アイテムと合わせて紹介します。

モダンデザインの礎、バウハウスとは?

ドイツ語で「建築の家」を意味するバウハウス。建築、デザイン、舞台、写真など幅広い芸術教育が行われた学校です。「Form follows function(形式は機能に従う)」という理念のもと、無駄を削ぎ、機能性を取り入れたモダンデザインの礎を築きました。写真は初代校長の建築家、ヴァルター・グロピウスが設計し、1926年に竣工したドイツにあるデッサウ校舎。鉄筋コンクリートとガラスを多用した革新的なデザインは、バウハウスの理念を形にしたものとして知られています。
Source = Stiftung Bauhaus Dessau

14年間で閉校したバウハウスが世界へ

バウハウスの重要要素に「シンプル」「機能的」「ディテール」「原色」が挙げられます。グリッドと三原色で構成される「モンドリアン」や、幾何学のグラフィックと規格化されたタイポグラフィなど、そのデザインに世界中が注目。1933年、ナチスによる圧力で閉鎖されるまで、わずか14年間の活動ながら多くの人材を輩出しました。その後もバウハウスの思想は世界へと波及し、現在まで伝わっています。今回はバウハウスに影響を受けた文具と、関連するデザイナーを紹介します。
Source = Stiftung Bauhaus Dessau

LEUCHTTURM1917ロイヒトトゥルム1917
点が始まりと説いたカンディンスキー

1922年からバウハウスの教授として、美術デザインの基礎を教えたWassily Kandinsky(ワシリー・カンディンスキー)。丸、三角、四角の基本形状をリズミカルに描く抽象絵画の先駆者として知られています。自身の思想を「Everything Starts from Dots(すべてはドットから始まる)」と表現。紙に書き始める一つの小さな「ドット(点)」からすべての創造が始まる、という考えにLEUCHTTURM1917は共感。その言葉をステーショナリーで体現したアイテムを発表しました。
Source = Stiftung Bauhaus Dessau

バウハウスの要素を反映した記念モデル

目の覚めるような原色に、すべての始まりとなるドットとカンディンスキーの言葉をあしらったLEUCHTTURM1917の記念モデル。ノートは中面が5mm幅のドット罫で、カンディンスキーの概念と通じるデザイン。表紙と小口のバイカラーやペンシル、ペンループと色を自由に組み合わせて楽しめます。

ノートブック Bauhaus 100周年モデル ¥3,740(税込)
ペンシル Bauhaus 100周年モデル ¥220(税込)
ペンループ Bauhaus 100周年モデル ¥748(税込)

BRAUNブラウン
削ぎ落とされたシンプルの美学

BRAUNデザインチームのチーフとして約40年間に渡り、500を超える名作を発表した工業デザイナー、Dieter Rams(ディーター・ラムス)。バウハウスの第3代校長で、建築家のルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエを敬愛したと言われています。ラムスのデザイン哲学は「Less, but better(より少なく、しかしより良く)」。必要最小限で、機能性を前提としたシンプルなデザインは、まさにバウハウスの流れを汲む考え方。その思想は現在まで受け継がれ、Appleの製品デザインなどに大きな影響を与えています。

         
機能が決定するデザイン

装飾を省き、簡潔なデザインで統一されるBRAUNのアイテム。黒と白を基調に、緑と黄色をポイントで使用。これは視認性を考慮した色使いで、BRAUNの象徴的なカラーリングです。ニューヨーク近代美術館にも収蔵されている電卓「ET66」の復刻版は残念ながら廃番。在庫限りの取り扱いです。

カリキュレーター(電卓) BNE001 ¥6,600(税込)
デジタルクロック BNC009 ¥7,920(税込)
ウォッチ アナログデジタル BN0159 ¥34,650(税込)

LAMYラミー
バウハウスを受け継ぐLAMY 2000

1966年、LAMY初のデザインプロダクト「LAMY 2000」をデザインしたGerd A. Muller(ゲルト・アルフレッド・ミュラー)。BRAUNの名作シェーバー「シクスタント」などのプロダクトデザイナーを経てLAMYに参画し“バウハウスの伝統を受け継いだ万年筆のデザイン”を任されました。「The design that is classic and modern even in year 2000(西暦2000年でも色褪せないデザイン)」をコンセプトに、ステンレスと当時の新素材、マクロロン樹脂を組み合わせた万年筆をデザイン。2000年を超え、今も愛されるロングセラーとなっています。

原色がヒットにつながったsafari

LAMY 2000以降も、多くのデザイナーとペンを開発。ウルフギャング・ファビアンによるsafari(サファリ)は、当初アウトドア用のペンとして発売されたものの売上は苦戦。3年後、ボディカラーに白、赤、青、黄色を加えたことで人気に。この原色がバウハウスのコンセプトを明確にしました。

LAMY 2000 万年筆 F(細字) ¥33,000(税込)
safari 万年筆 F(細字) ¥4,400(税込)
abc 万年筆 A(初心者用中字) ¥2,750(税込)

Exhibitionバウハウス100周年の巡回展

2019年8月より、国内5都市で開催される巡回展
「開校100年 きたれ、バウハウス -造形教育の基礎-」が開催。
授業内容を見て感じられる展示が予定されています。

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