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フランス映画の巨匠ジャック・タチによる名作「ぼくの伯父さん」のノベライズ。映画「ぼくの伯父さん」は1958年公開でありながら、今もなおデルフォニックスが心を寄せる作品の一つです。 本国フランスで1958年に出版されてから約60年の時を経て、2022年12月に初めて邦訳として発売となるノベライズ。ジャック・タチ映画のポスターイラストを手がけたピエール・エテックスによる線画イラストも掲載し、映画のワンシーンを思い出しながら読み進めることができます。デルフォニックスのデザインディレクター佐藤達郎は、『BRUTUS 2022年11月15日号』でカルチャーを学べる映画として「デザイン視点」での取材を受け、ジャック・タチ作品を挙げ、劇中のデザインについて紹介しました。我々の思いである「デルフォニックスを選ぶ気持ちが、本や、音楽や映画を選ぶ気持ちの近くにあることを願って。」にあるように、デルフォニックスにとって映画は切り離せないものです。中でもジャック・タチは少し特別な存在として注目してきました。古いものにただ回顧するのではなく、今の気分で感じとり、今の視点で捉え、未来に昇華していくことのできる、デルフォニックスのルーツに近いところにある作品でもあります。本書のストーリーは、8歳になった少年が変わり者の伯父さんとの日々を回想する物語。このノベライズで再びジャック・タチ作品に触れるきっかけとなれば幸いです。 イラストを手がけたピエール・エテックスは、ジャック・タチに弟子入りし、自身も映画制作を行った映画監督、俳優の一人。長らくピエール・エテックス作品は権利問題により上映できませんでしたが、5万人以上の署名活動の協力により、2010年に権利が復活。世界各国で上映再開されることとなりました。2022年12月24日〜2023年1月20日まで、東京・渋谷にあるシアター、イメージフォーラム他、全国各地で順次、上映会「ピエール・エテックス レトロスペクティブ」が開催。本書とあわせてお楽しみください。
3,300円(税込)
5,060円(税込)