1本目は、ドイツの老舗メーカー、Pelikan（ペリカン）のボールペンです。ドイツ語で「優れたもの」を意味するSouverän（スーベレーン）シリーズの1本で、胴軸を彩る、艶やかなブルーの縞模様が美しい「K400」です。モデル名の「K400」とは、ドイツ語でボールペンを意味するKugelschreiber（クーゲルシュライバー）の「K」と、軸の太さを表す「400」。この「400」は手によく馴染むコンパクトサイズですが、同じデザインでも「600」「800」と数字が大きくなるほどに軸の太い1本となります。まるでアートのような美しい縞模様は、ダイヤモンド研磨で仕上げられた高級樹脂。すべて職人による手作業から生まれるため、色の濃淡が1本1本で微妙に異なっています。神秘的とも言えるブルーに、ゴールドのリングやクリップが良く映え、上品な色のコンビネーションが高級感を漂わせています。例えば、ビジネスの打ち合わせや商談のとき。スーツのポケットから「K400」を取り出して素早く筆記する、そんな姿が様になりそうです。職場の仲間への送別ギフトや、フレッシャーズの方への贈り物におすすめです。
続いても、同じくドイツの老舗LAMY（ラミー）の万年筆、「LAMY 2000」。万年筆とは思えない、控え目で独特な形状のペン先。装飾を極力省き、機能美を追求したモダンデザインは、BAUHAUS（バウハウス）の精神を受け継ぐ、LAMYのデザイン哲学を体現したモデルです。デザインされたのは1966年。工業デザイナー、Gerd A. Muller（ゲルト・アルフレッド・ミュラー）が「西暦2000年でも色褪せないデザイン」をコンセプトにデザインし、誕生から53年、2000年を越えた今なお、古さを感じさせることのないロングセラーです。注目したいのは、繋ぎ目のない流線形の滑らかなボディ。ペン先のステンレスとマクロロン樹脂、2つの異素材は隙間なく接合され、インク吸入時に回転させる軸尻のノブも、一見しただけでは境目にほぼ気付きません。シンプルですっきりとした佇まいのLAMY 2000を手に持つと、書くことだけに集中でき、思考が冴えわたるような気分に。モノトーンのスタイリッシュなデザインを好む男性に喜ばれる1本。ボールペンと同じように扱えるため、初めての万年筆として贈るのもおすすめです。
3本目は、製図ペンで知られるドイツのメーカー、Rotring（ロットリング）の多機能ペン。LAMYと同様に、Rotringもバウハウスの哲学に多大な影響を受けるブランドです。「正確な線こそ美しい」という信念と、「産業にもアートを」というバウハウスの哲学を基に、ミニマルながら高性能の製品を数多くデザインしています。「4 in 1（フォーインワン）」という名の通り、1本で黒、赤、青のボールペンと、0.5mm芯シャープペンシルの4機能が備わったマルチペン。一度は廃番となったモデルですが、多くのユーザーからの要望に応えて復刻した、人気の高いアイテムです。ペン先は片手で簡単に切り替えが可能。使いたいペン先のアイコンを真上にしてノックすると、表示通りのペン先が顔出す「ペンデュラム グラビティ システム」を採用しています。ペン先の解除は、クリップの上部をワンタッチするだけ。太くなりがちな多機能ペンですが、軸径8mmのスマートな1本。程よい重さが握った手の中で安定し、正確な線を引くことができます。1本で4役の便利なこのペンは、ビジネスシーンの相棒に相応しいアイテム。よくメモを取る方、移動や出張の多い方に重宝されます。
最後に紹介するのは、1913年に創業したアメリカのSHEAFFER（シェーファー）。「万年筆のパイオニア」とも呼ばれるSHEAFFERは、歴代アメリカ大統領が愛用した万年筆メーカーとして知られ、国際会議や首脳会談など、重要な署名シーンでSHEAFFERのペンが活躍してきました。今回のおすすめは、どんなスタイルにも似合うボールペン「Prelude（プレリュード）」。太めの軸でしっかりと握ることができ、長時間の筆記にも最適な頼れる1本。深みのあるコバルトブルーの艶やかなラッカー仕上げに、ピンク寄りのゴールドパーツを合わせた、シックで落ち着いた印象です。クリップに飾られた白い点は、「ホワイト・ドット」というSHEAFFERのシンボル。1924年より品質合格の証として施され、現在までブランドを象徴するマークとしてペンを彩ってきました。創業から100年を超え、名実ともにアメリカを代表するブランド。さりげなく洒落た雰囲気のペンに、「大統領にも選ばれるブランド」と一言添えてお渡しするのはいかがでしょうか。
ペンは、持つ人のいつも側にあるもの。伝えたい気持ちを込めて、ペンを贈ってみませんか？