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2019.12.13 DELFONICSが別注した製図用シャープペンシル「P200」シリーズが発売されました。


日本の老舗筆記具メーカー、ぺんてるの製図用シャープペンシル「P200」をご存知ですか?
製図用の筆記性と洗練されたデザインを兼ね備えたシャープペンシルで、
その書き味と完成度の高さから、多くのクリエイターに愛用されているモデルです。
日本国内でも1970年代から「P325」という品番で販売されましたが既に廃番。
海外では現在に至るまで、ロングセラー商品として販売されています。

その「P200」シリーズで、デルフォニックスの別注アイテムを作りました。
軸に配したブランドロゴは、刷新されたデルフォニックスの新しいロゴ。
ボディカラーには、同様に生まれ変わったブランドカラー「レッド」も採用された、
特別なモデルを紹介します。

カラーはレッド、ライトグレー、ダークグレーの3色。
中でも目を惹くのは、新しいブランドカラーの鮮やかなレッド。
従来のブランドカラーに比べ、ややオレンジがかった赤になり、
その色彩をこの1本で表現しています。

工業製品をイメージしたライトグレーと濃いトーンのグレーは、
どんなシーンにも馴染む、主張を抑えた色合いに仕上げています。
ボディは、手の中で転がしやすい12面体の軸で、
中央がやや膨らんだ握りやすいシルエット。
「P200」の魅力である余計な装飾を省いた潔いデザインに映えるような、
クールなカラーを特別にオーダーしました。

そして、製作でこだわったのが「芯の太さ」。
下の写真が、太さの異なる芯径を写したものです。

別注品で実現したかったのは、0.7mm0.9mmの芯径を必ず作ることでした。
外観のデザインだけでなく、「道具」としての機能や
使い心地に重点を置いたプロダクトにしたかったからです。

0.7mmや0.9mmといった太い芯径のシャープペンシルは
海外で広く親しまれているものの、日本ではあまり馴染みがないかもしれません。
海外のクリエイターも愛用するという太い芯径。
実際に使ってみると、線に太さがあるだけで何気なく書いた文字や形でさえ、
その考えをシルエットとして認識しやすくなり、発想が広がっていくように感じます。
「アイディアを紙の上で自由に広げる、その手助けができるペン」というのが、
このアイテムの重要なコンセプトでした。

一方で、デザインやカラーを使い方に合わせて気軽に楽しんでほしいという思いから、
日本で一般的な0.5mm、手帳など細かい文字を書く際に最適な0.3mmも用意しています。

0.9mmはレッド、0.7mmはダークグレー、0.3mmはライトグレー。
0.5mmはレッド、ライトグレー、ダークグレーの全3色が揃います。

海外でスタンダードに使われている「P200」シリーズを、
日本でも気軽に使ってみてほしいから、価格は1本495円(税込)に。
気になった方の「使ってみたい」という気持ちを、価格でも後押ししています。

「P200」の発売に合わせて海外から輸入した、ぺんてるの珍しいアイテムも入荷しました。
左は、海外で流通している既存の「P200」シリーズ
落ち着いた色合いで、ビジネスシーンにもよく似合います。
0.3mmから0.9mmまで、4つの芯径がラインナップしています。

右は、速乾性に優れたエナージェルインキを採用したゲルインキボールペン
台湾のぺんてる社が企画したもので、海外向けにデザインされたアイテムです。
適度な重さのあるアルミニウムボディで、六角形の細軸タイプ。
ペン先は0.5mmのニードルチップで、滑るような書き心地を楽しめます。
マットなメタリックカラーが大人の雰囲気を演出します。

カラフルなシャープペンシル「シャープレット2」もあります。
国内では廃番ですが、海外では現在でも販売中。
軽いABS製ボディで、0.5mm0.7mm0.9mmがあります。

「シャープレット」は1985年にグッドデザイン賞を受賞した名作シリーズ。
受賞は「シャープレット100 A135」というモデルで、
それ以前の1982年に日本国内で販売されたのが、こちらと同型の「シャープレット A125」。
形はそのままに、海外向けに展開されているのが「シャープレット2」です。

もともと、「シャープレット」というネーミングは
海外のぺんてるアイテムで、デザインの異なる商品に使われていました。
その後、その名称を日本国内に持ち込んで作られたのが「シャープレット A125」。
この商品を海外で流通させようとしたとき、すでにネーミングを使用していたため、
「シャープレット2」と名付けられました。
同じ商品ながら2つの名前になったのは、そんな理由があったからです。

別注アイテムと海外からの輸入アイテム、いずれも完成されたデザインの希少なペンです。
ぜひ、お好みの1本を見つけてください。

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